CBS/SONY 32DH353 (1986)
なんと言ってもジャケットが素晴らしい種ちゃんの処女アルバムです. ひょっとしたら本当に子ども向けの歌を歌いたかったのかなーなんて, 余計な詮索をしてしまいます. ``You're The One''という曲は,初アルバムの最初の曲ということで, 1991年に出たLDにも冒頭で収録されていますが, 正直なところ ``You're The One'' よりも ``FISH DANCIN'' のような かわいい曲の方が好きです. (つまり,あまり恋愛に関する曲は,好きな方ではないのです.) ``嘘つき少年'' というのは,「狼がくるぞー」というイソップの寓話を 現代風にアレンジしたものですが,詞は別として, メロディーがとても気に入っています.
CBS/SONY 32DH537 (1986)
かわいい曲がいっぱい. 中でも ``It Must Be Love'' は名曲です. この曲を聞くと, いつだったか,真夏のある日, パックづめのお寿司を買ってきて,お茶をいれて飲んだ時のことを鮮やかに 思い出します. クーラーの効いた部屋でカーテンを閉めて一人ぼっち, しかし全然,寂しいとかそういうのではなくて,なんと言うか幸せな気分でした. ``お茶の間で Dance'' も負けずおとらず素晴らしい歌です. 種ちゃんのセンスの原点に近いような気がします.
CBS/SONY 32DH800 (1987)
あまり印象の深くないアルバムです. というのも,買う順番として最後の方に買ったCDなんです. やはり夏に関係するのですが, ``夏・ハレーション'' という曲はしみじみとして良い歌です. 大学一年のときに一ヵ月間,長野でレタスを作ったころのことを思い出します. ``相合傘の香港'' と ``ねぼけて China Town'' の二曲は連続した曲で, 中国風のありがちなメロディーと種っぽいセンスがマッチングした, なかなかナイスな歌です.
CBS/SONY 32DH5032 (1988)
このアルバムは絶対に「買い」です. ぼくの研究室の友人も同じようなことを言っています. 初期の種ちゃんが最初に成熟した時期ではないでしょうか? 特に ``NHK みんなの歌'' に収録されている二つの曲の完成度は 文句のつけようがありません. ぼくの個人的な好みとしては, 特に ``Pumps Race Song'' が気に入っています. ``ないしょ LOVE CALL'' は化粧品会社のCMのバックで流れた曲で, たぶんこの曲がシングルでカットされていると思います. しかし残念ながら,そのシングルを持っていないのです. 次のコンサートに行った時に,会場で売っていれば絶対に買いたいです. (以前は売っているのを見たので.)
CBS/SONY 32DH5199 (1989)
``ベクトルのかなた…'' の完成の後ということもあってか, 多少,パワーが落ちています. そんな中でも ``ゲンキ力(りょく)爆弾'', ``謹賀新年'' などは自信を持ってお勧めできます. もちろん他が「ダメ」だというつもりはありませんが, 種ちゃん本来の潜在的能力は出し切っていないような気がしますね. ``戦争気分で Picnic'' という曲は,決して不謹慎な内容ではなく, タイトルよりも,もっとかわいい歌です.
CBS/SONY CSCL-1099 (1990)
種ちゃんのパワーが徐々に回復しつつあるアルバムです. 特に ``日曜日はパジャマのままで'', ``ダイエット・ゴーゴー'' などは,以前の, そしてちょっと新しくなった種ちゃんの魅力を, また新たに期待させてくれる歌です. ``うれしいひとこと'' のような曲に関しては, 実は,どのように評価をしたらよいのか迷ってしまいます. これも種ちゃんの謎を解く鍵の一つになるのではないかと思います.
CBS/SONY CSCL-1566 (1990)
「種ちゃん復活」とでもサブタイトルを つけたくなるようなグッドなアルバムです. やっと種ちゃんのノリが帰ってきた気がします. ``Wings of Angels'' という歌は,内容はとても悲しい曲なのですが, この歌をモチーフにした種ちゃんの絵がありまして, そちらはなんともやさしい雰囲気の絵になっています. ぼくの家では,小さな額に入れて飾ってあります. このCDの中で一番好きな曲は ``The Rainbow Song'' です. いまでもこの歌を聞くと,ある女の子のことを思い出します. 素敵な女の子です. ま,いまさらそんなことはどうでもいいのですが, 思い出はいつまでも大切にしたいものです.
SONY RECORDS SRCL-2157 (1991)
``音楽'' の頃から種ちゃんが「変わった」と感じる人が多いようです. ぼく個人としても,確かに変わったような気がします. しかし種ちゃんの抽出成分に基本的な変化はないのではないかとも 思っています. 幅が広がったのか,厚みが増したのか, そんなところではないでしょうか. 以前ならば ``TOMOKO DECLARES'' のような歌は作っていなかったかも 知れませんが, ぼくはこの歌が好きです. ``ブルーライト・ヨコハマ'' を聞いて下さい, このセンス,種ちゃんそのものですよね. 実はこの歌,昔のどなたでしたっけ,の歌の「カバー」なんですが, その元の歌を聞いたときは妙な感じがしました. だって,もちろんぼくは種ちゃんの方が先なのですから.
SONY RECORDS SRCL-2578 (1993)
実をいうと種ちゃんが結婚した時期を正確には知らないのですが, ひょっとするとこの時期だったのかも知れませんね. このアルバムで最も好きな曲は ``ハネムーン'' です. やっぱり夏に,エアコンの効いた部屋で,ベッドにごろーんと 横になりながら聞くんです. 涙が出るくらいに平和な気分になります. その曲が終ると ``あなたの好きな Elton John''. 続けて聞くと特にイイ感じがします. 種ちゃん自身が幸せな時に書いた曲ですから, その聞く人々すべてを幸せにしてしまう不思議な力を持っているんですね. ところで,いつだったか,研究室のメンバーでスキーに行ったことが あるのですが,その時のお話です. 最近のゲレンデというのは大音響ではやりの歌を流していますよね, 大抵はtrfだとかユーミンだとか,とにかく種ともこには関係ないと思って いました. ところが,思いがけず ``Mighty Love'' が流れたんです, たぶん宝台樹スキー場で! このときぼくは,丁度リフトに乗っていたのですが, 思わず友だちに向かって叫んでしまいました. 「おーい中原〜, 種ともこ!!」と. あの時は感激しました.
SONY RECORDS SRCL-2925 (1994)
もうあれこれ言う前に聞いて下さい, 絶対に損をした気持にはならないと思います. 特にお勧めなのは ``サ・ヨ・ナ・ラ'', それから ``あなたをあきらめない'', ``I Love You が枯れてゆく'' などです. この ``サ・ヨ・ナ・ラ'' という曲は, これまで種ともこが作った歌の中では最も好きな曲ではないかと思っています. 何がいいって, 自分でもよくはわかりませんが, 詞,メロディ,そのマッチングなど, とにかく文句のもの字もつけられない程メチャクチャに素晴らしい歌です. 目をつぶって聞くんです. すると自然に映像が浮かんできます. 懐かしい風景,懐かしい友だち,懐かしい女の子, 懐かしい声,懐かしい匂い, そんないっさいがっさいがグルグルと歌を中心に周り続けます. もし種ちゃんがこの曲,一曲しか作らなかったとしても, たぶんぼくは種ちゃんのファンになっていたと思っています.
SONY RECORDS SRCL-3203 (1995)
このアルバムの帯に書いてあったセリフには笑いました. 「OLごころをくすぐる」とか「泣かせる」とか, たぶんそんなことを書いてあったと思います. 種ちゃんが歳を取ったということでしょうか. さて,内容ですが,確かにそんな感じがします. ただ,ぼくはOLではありませんから,実際のところなんともいえませんが. このCDでは新しいフィーチャーとして, 種ちゃんが作ったのではない曲「からたちの花」「ママ(も?)」が なんとも種っぽく歌われていることです. この ``からたち'' を聞いて心が揺さぶられない人は, 種ちゃんのファンの中には一人もいないのです. (きっと) ぼくも当初は目頭が熱くなっていました. 特に,最後の「はい、チーズ!」の後奏の部分にスナップ的に挿入されている, 映画やテレビ,アニメのワンシーンの音声にはホロっときてしまいます. それはきっと種ちゃんの深遠に触れた瞬間の感激なのだと勝手に思っています. 二曲目に再び ``Blue Light Yokohama'' が収録されています. レコードの針の音が ``Fat Ma Is ...'' と同じようなレトロな雰囲気を 醸し出しています.これは結構いけてます.
``感傷'' がSONYのミュージック・アーカイブに載っています. アドレスは ここです.
SONY RECORDS SRDL-3607 (1993)
アルバム``Mighty Love''より. ``今さら I Love You'' という曲は,アルバムには収録されていないのでは ないでしょうか?
SONY RECORDS SRDL-3806 (1994)
アルバム``HARVEST''より.
SONY RECORDS SRDL-3993 (1995)
アルバム``感傷''より.
CBS/SONY CSLM-246 (1991)
かなり笑えるビデオクリップ集(というより本物のビデオなのだけど, クリップのような面持ち). 種ちゃんのあり余る程の「かわいさ」がいっぱいに詰め込まれているLDで, 定期的に見ないと中毒症状を呈します. ``種ちゃんはなんてかわいいんだ...'' って, もうそればっかりつぶやいてしまいます. 言葉ではきっと伝えられないでしょうけど, この ``かわいさ'' の秘密はなんなんでしょうね, 特に顔がかわいいという訳でもなく, 仕草がかわいいのかなぁ, 何がかわいいのか本当にわかりませんが, 思わずテレビごと抱きしめたくなるくらい, 種ちゃんがその魅力を爆発させてくれます.