計算の理論に関する研究は、1930年代に数々の研究者によってなされました。 現在の計算機の原理の基礎を示したチューリングマシン(Turing, Alan Mathison. 1912.6.12-1954.6.7)、 関数型計算の基本モデルを示したλ計算(Church, Alonzo. 1903.6.14-?)、 プログラムや計算の表現可能性などを示した帰納的関数(Kleene, Stephen Cole, 1909.1.5-?)などです。
しかし、現在大規模なネットワークシステムや複数の処理を並列に分散して行う 計算機システム等に対して直接このような基礎的な理論で表現するのは簡単で はありません。
そこで、われわれは、相互作用、通信に基づいた並行計算の基本的な理論の 研究を行っています。
基本的な理論といっても、形式系、言語、実行系、アーキテクチャ、型システム、 等価性理論など多岐に渡っています。理論倶楽部の構成人数は6人ですが、各々が 個性的にこれらの研究を行っています。